ガラス素材と特徴

ソーダガラス

POINT

最も一般的なガラスです。写真のような機械成形のソーダガラスはプリント加工に最適です。その他、トミクラフトの江戸硝子や小樽硝子もソーダガラスに分類されます。
●温かいものは入れられません。
●クラフト品は、基本的にプリント加工はできません。

耐熱ガラス

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熱湯が使用できるガラスです。商品によっては電子レンジの使用が可能です。ガラス管を熱して柔らかくし、空気を入れながら型に合わせて成形します。薄く軽い質感が特徴的なガラスです。
●印刷する場合は色が限られます。
●ハンドメイドのため、サイズの誤差は大きめです。

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クリスタル・クリスタリン

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透明度、響きともに美しい高級感あるグラスです。近年では、鉛のかわりに化合物を入れたクリスタルが主流です。
●ソーダガラスと比べて融点が低く、高温焼成で変形する場合があるため、加工方法はサンドブラストや樹脂印刷がおすすめです。

光学ガラス

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レンズにも使われる透明度の高いガラスです。ガラスの塊から、ひとつずつ切削で形を削り出し、磨いて仕上げます。
●光学ガラスは全て中国製となります。
●手作業による削り出しのため、サイズの誤差が大きめです。

加工方法や特徴的なインクの紹介

ダイレクト印刷

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1 版1 色ずつ凹版印刷する方法です。比較的コストをおさえられる印刷方法で、ワンポイントや単色刷り向き。ガラスを回転させながら印刷するものは「回転シルク印刷」とも呼ばれます。
●刷り始めと刷り終わりに、10mm程度の隙間が必要になります。
●2色以上の場合、色ごとにズレが生じる「版ズレ」を考慮したデザインにする必要があります。

転写印刷

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プリントしたシートを手作業でガラスに貼り、焼成する方法です。
多色刷りや、曲面への印刷に適しています。
●写真の黄色い部分は、位置決めや形の保持のための「カバーコート」と呼ばれる部分です。高温焼成すると焼き飛んで無くなります。
●樹脂インクの場合はカバーコートをはがしてから、低温で焼成(乾燥)します。

ゴールド・プラチナ縁巻き

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本物の金を含有したインクで、ゴージャスな仕上がりになります。職人がひとつひとつ筆巻きした後、高温の窯(かま)で焼きつけます。
●筆巻き加工は、版が不要です。
ゴールド・プラチナ色は、シルク印刷・転写印刷にも使えます。

ガラスエンボス印刷

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乾燥前のインクの上にガラスの粉をふりかけ、乾燥後に余分な粉を払い落としてから高温焼成すると、粉が溶けて一体化します。
でこぼこしたエンボスで、存在感のある印刷になります。
シルク印刷・転写印刷が可能です。

カラーチェンジ

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冷たい飲み物を入れると色が浮かび上がる感温インク。樹脂インクの一種です。ピンク・ブルー・ブルーグリーン・オレンジなど、数色から選べます。
●発色していない時は、乳白色となります。(透明にはなりません)
シルク印刷(ピンクのみ)・転写印刷が可能です。

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サテン色

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つや消し無色の半透明インク。サンドブラストの代わりに用いることも多く、細かいデザインの再現性やコストパフォーマンスに優れています。
シルク印刷・転写印刷が可能です。

ラスターカラー

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ガラス用の透明インクを、吹き付けまたは印刷し、高温で焼成することで発色します。色は5色ほどに限られますが、透明感のある色と、独特の虹色の輝きが美しい加工方法です。グラデーションも可能です。人気のオーロラ加工も、ラスターカラーの一種です。
●吹き付けの場合は版が不要です。
●転写印刷の1色として使用することも可能です。

雲母カラー

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パールがかった細かいラメ調の「雲母カラー」は、コストを抑えつつ個性的な色合いにしたい時におすすめです。金やプラチナの代用として用いることもあります。
シルク印刷・転写印刷が可能です。

ラインストーン付け

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ガラスの接着技術を活かし、ラインストーンや樹脂パールを自社工場で貼り付けています。1 粒ずつ手作業でU V 接着しています。
●12ヶ月の誕生石カラーのラインストーン接着をはじめ、個性的な形のストーンとプリント柄を組み合わせたデザインを得意としています。

サンドブラスト

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細かい砂をガラスに吹きつけ表面を削る方法です。曇りガラスのような表面に。またマスキングすることで名入れや模様も入れられます。
●ソーダガラス・クリスタリン・光学ガラスに使える加工です。

インクジェット印刷

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ガラスに直接、専用機でフルカラー印刷します。写真やグラデーション表現もOK。水に弱いため、主に置き物に使う加工です。
●光学ガラスの装飾や、名入れ方法としてよく使っています。

3D レーザー彫刻

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レーザー光線により、ガラス内部に微細な傷をつけ立体的な像を描く手法です。
●光を真っ直ぐ通す必要があるため、おもに光学ガラスに使います。